松阪元気人-天然たいやき 恵比寿家-

恵比寿家たい焼き中

 松阪駅の近鉄側出口を出て左、伊勢中川方面へ3分ほど歩いた松阪市朝日町一区に「天然たいやき 恵比寿家」がある。最近、たい焼き業界では大きな鉄板で複数匹同時に焼くものを「養殖物」、昔ながらの1匹だけの型を使い、1つ1つ焼き上げる一丁焼きを「天然物」と呼ぶことが多くなっている。店主の三浦さんはこの天然物にほれ込んで、いつかたい焼き屋をやりたいと夢を描いていた。

 「一丁焼きはまず、同じ店の型にもわずかに違いがあるし、焼き加減によってもたい焼きの表情が変わってくるからおもしろいんですよ」。一丁焼きの型を探し始め、偶然、親戚の知人が昔たい焼き屋をやっていたことが判明。倉庫に眠る型を譲ってもらうことができた。

 どうせ始めるなら最高のたい焼きを作りたいと、三重県内でまだ流通していなかった北海道産の小麦、最高の砂糖鬼ザラ、小豆などを組み合わせ、3年ほど試行錯誤を繰り返し、ついにこの味を食べてほしいと思うものが完成。2016年3月、店をオープンした。

 開店当初は冷めると皮が硬いと言わることもあったが、材料の配合を調整したり、手際が良くなって、天然物ならではの薄皮でパリッとした食感を出せるようになった。3月4月は新出発の時。“めでたい”にあやかってサイズの大きいビッグたい焼きを買いに来る人も。「1周年を迎えた。たい焼き好きの人に喜んでもらえるものを作りながらぼちぼちと新商品にもチャレンジしたい」と語る。

恵比寿家一丁たい焼き

-YOUまつさか2017年4月号掲載-

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